メモリ解説

メモリとは?

メモリとはデータの一時保管場所です。

パソコンが処理を行うデータは一度、メモリに保管され

メモリに保管されているデータをCPUが処理する、という流れになります。

CPUで処理されたデータは一度メモリに戻され、出力装置(スピーカー、プリンター等)やストレージ(SSD、HDD等)などに送られます。

なぜデータがメモリに保管されるかと言うと、CPUはメモリからデータを素早く受け取ることができるためです。

もし、CPUがストレージからデータを直接受け取っているとCPUの処理にデータの受け渡しが間に合わず、処理が遅くなってしまうでしょう。

それを防ぐため、CPUが処理予定のデータを前もってメモリに保管しておくことでCPUが効率的に処理を行えるようになっています。

メモリを会社で例えるなら以下図のような荷物の一時集積場のようなイメージです。

メモリ解説

CPUが欲しいデータをメモリがダイレクトに素早く渡すことで、CPUの高い処理能力に対応していることがわかりますね。

メモリの選び方

メモリを選ぶ要素としては「メモリ容量」「クロック周波数」がポイントになります。

簡単にこれらの要素について解説します。

・メモリ容量

メモリを一時集積場と例えるなら、容量は一時集積場のテーブルサイズと言えるでしょう。

集積場のテーブルは送られてきたデータを置く場所となり、テーブルが広ければ広いほど、多くのデータを置いておくことができます。

逆にテーブルが小さかった場合、送られてきたデータが膨大になるとテーブルにデータを置けない場合が出てきます。

データが置けない場合は、ほかのデータがなくなるのを待つしかありません。

このデータが置けない状態がメモリ容量不足によるパソコンの動作が遅くなる、またはフリーズするという現象につながっていきます。

◆メモリの容量は何GBあればいい?

メモリ容量はパソコンの用途に合わせて決める必要があります。

・8GB

ネットサーフィンやビデオ通話、Officeなどそこまで処理が

大きくないソフトを動作させる場合は8GBでも快適に利用できます。

また、動画を見ながら文章編集などある程度の同時起動も問題ありません。

しかし、3Dゲームや動画編集ソフトなど大きな処理を伴うソフトでは容量不足になる可能性があります。

・16GB

3Dゲームや動画編集など高度な処理を伴う用途の場合、16GB以上がおすすめです。

こういった複雑な映像処理を行うソフトは必要なメモリ容量も大きくなるため、できるだけ容量の大きいメモリを選ぶ必要があります。

・32GB

高度なエフェクトを用いた動画編集や、ゲームをしながら配信するなど、高負荷な作業を複数同時に行いたい場合などは32GBがおすすめです。

安定した動作が欲しい場合などにも大容量メモリがあると快適に作業が行えます

・メモリのクロック周波数

メモリのクロック周波数とはCPU、メモリ間でデータを

やり取りする際の速度です。

この速度が速いとメモリ、CPU間での伝達速度が速いということになります。

以下図で表すと、クロック周波数が高いほどCPUにデータを受け渡しする人の配達時間が早くなるようなイメージです。

クロック周波数はMHzという単位で表されるため、メモリ選択時はこの数値を確認しましょう。

・メモリの規格

メモリは年々進化し、規格も変化してきています。

現在、主流の規格は「DDR4」と「DDR5」でクロック周波数はDDR5の方が速くなっています。

ただDDR4とDDR5はマザーボードに互換性がなく、マザーボード指定の規格を選択する必要があるため、注意が必要です。